Archive for the ‘思考の時間’ Category

痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)

8月 21, 2017

「あるときパリのホテルの部屋で寝ころんで、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙を読んでいたら、マラソン・ランナーの特集記事がたまたま載っていた。

何人もの有名なマラソン・ランナーにインタビューして、彼らがレースの途中で、自らを叱咤激励するためにどんなマントラを頭の中で唱えているか、という質問をしていた。なかなか興味深い企画である。

それを読むと、みんな本当にいろんなことを考えながら、42.195キロを走っているのだなあと感心してしまう。それだけフル・マラソンというのは過酷な競技なのだ。マントラでも唱えないことにはやっていけない。

その中に一人、兄(その人もランナー)に教わった文句を、走り始めて以来ずっと、レース中に頭の中で反芻しているというランナーがいた。

Pain is inevitable. Suffering is optional.

それが彼のマントラだった。

正確なニュアンスは日本語に訳しにくいのだが、あえてごく簡単に訳せば、「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」ということになる。たとえば走っていて「ああ、きつい、もう駄目だ」と思ったとして、「きつい」というのは避けようのない事実だが、「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられていることである。

この言葉は、マラソンという競技のいちばん大事な部分を簡潔に要約していると思う。」

『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹

 

マラソンもウエイトトレーニングも(その他のことも?)、根幹の部分って同じじゃないかなと思います。

最近のトレーニング構成

8月 12, 2017

①栄養補給とトレーニングの準備:10分

②ウォームアップ:5~10分(以前はトレッドミルでウォーキング→ジョグ→ランでしたが、最近はパワーマックス1kpで流し。)
③ストレッチ&調整:10分

④トレーニング:60~90分

⑤クールダウン:5~10分(アップと同様に。)
⑥ストレッチ&調整:10分

②~⑥の合計で90分から130分程度。

時間に余裕を持って行えるようにはしているのですが、スケジュール上どうしてもまとまった時間が取れない時は、優先順位を決めて、全部巻きで1時間以内で周ることもあります。

質を高めるには、トレーニングの構成だけでなく、何気に②③⑤⑥が重要なんですよね~。

さて、かばんに何を入れようか

8月 3, 2017

Q:人生なんてガラクタだと最近思います。親に言われるから勉強をし、人から嫌われたないために世間体を気にし、結局僕って何?人生って何?と最近つくづく思います。思春期だからなどという問題ではありません。春樹さんは人生をどう捉えていますか?(レンポン、男性、17歳、高校生)

 

「とてもむずかしい質問です。僕は基本的に、人生とはただの容れ物だと思っています。空っぽのかばんみたいなものです。そこに何を入れていくか(何を入れていかないか)はあくまで本人次第です。

だから「容れ物とは何か?」みたいなことを考え込むよりは、「そこに何を入れるか?」ということを考えていった方がいいと思います。

 

勉強なんていらないやと思えば、勉強なんてかばんに入れなければいいし、世間体なんてかばんに入れなければいい。でもそこまでするのもけっこう面倒かも、と思えば、「最低限の勉強と世間体」といちおうお義理に入れておいて、あとは適当にやっていけばいいんです。

よく探せば、きみのまわりに、きみのかばんに入れたくなるような素敵なものがいくつか見つかるはずです。探してください。

繰り返すようだけど、大事なのは容れ物じゃなくて、中身です。「人生とは何か?」みたいなことは、そんなに真剣に考えてもしょうがないと僕は思うんだけどね。コンテンツのことを考えよう。」

『村上さんのところ』  村上春樹

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卓越性の追求

8月 2, 2017

自らの成長のために最も優先すべきは、卓越性の追求である。そこから充実と自信が生まれる。能力は、仕事の質を変えるだけでなく、人間そのものを変えるがゆえに重大な意味をもつ。

自らの成長に責任をもつ者は、本人自身であって上司ではない。誰もが自らに対し「組織と自らを成長させるには何に集中すべきか」を問わなければならない。

自らを成果をあげる存在にできるのは、自らだけである。他の人ではない。したがってまず果たすべき責任は、自らのために最高のものを引き出すことである。人は、自らがもつものでしか仕事はできない。しかも人に信頼され協力を得るには、自らが最高の成果をあげていくしかない。

『プロフェッショナルの条件』 ドラッカー

条件はみんな同じ

5月 22, 2017

「条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。

もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりゃ弱いのもいる、金持ちもいりゃ貧乏人もいる。だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。みんな同じさ。

何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何ももてないんじゃないんじゃないかと心配してる。みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ? 

強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」

『風の歌を聴け』 村上春樹

ブーメラン直撃

4月 23, 2017

「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」

と言ったのは山本五十六氏ですが、

今日、レッスン中にクライアントさんと話をしていて、お子さんの受験勉強の苦手課目克服とトレーニングの弱点部位克服はスゴク似ているなと思いました。

 

得意なものってやればやるほど伸びるように感じるし、また伸びればそれに対するイメージも良いものになりますが、自分の不得手なものは押しても、引いても、中々どうして簡単には行きません。

得手なものだけやっていて良いのであれば避けてしまえばよいのですが、どうしても向き合わねばならぬ時も出てきます。

普段指導させていただく仕事をしていますので、自分の言動が巨大ブーメランになって自身にグサリと直撃しないように、常に先頭で向かい風を受ける実施者でなければいけないなと思いましたm(__)m。

オスカル・フィゲロア:最後に報われた英雄

3月 29, 2017

トレーニング前の準備

3月 27, 2017

時間がない時は端折る部分もありますが、基本的には

 

①軽めに腹筋: 

身体の質量中心(重心)である臍下丹田に力を入れておくことは、機能的にスゴク重要(腹筋が抜けていると不必要に負担のかかる箇所が出ているはず)です。

 

②ストレッチ&モビリティ: 

静的なものと動的なものを混ぜながら、短縮しやすい部位を中心に全身の調整。

神は細部に宿るって感じで、中心部、主要部分は勿論、抹消までくまなく動かしておきます。

 

③ウォーキング→ジョグ→ラン→スプリント:

モビリティ、アクティブストレッチの延長線上で、合計10分以内程度。心肺を起こす息上げ的な意味も含めて。バテるまでやらない(けど、10分程度のアップでバテてるようでは、栄養が足りていないはず。)

 

食事、サプリ、睡眠がある程度必要条件を満たしていて、アップもしっかりして、それでもダメな場合は、(自分の中での)超高重量は持たないようにしています。

才能と集中力と持続力

2月 5, 2017

小説家としてインタビューを受けているときに、「小説家にとってもっとも重要な資質とは何ですか?」という質問をされることがある。

 

小説家にとってもっとも重要な資質は、言うまでもなく才能である。

文学的才能がまったくなければ、どれだけ熱心に努力しても小説家にはなれないだろう。これは必要な資質というよりはむしろ前提条件だ。燃料がまったくなければ、どんな立派な自動車も走り出さない。しかし才能の問題点は、その量や質がほどんどの場合、持ち主にはうまくコントロールできないところにある。量が足りないからちょっと増量したいなと思っても、節約して小出しにして出来るだけ長く使おうと思っても、そう都合良くはいかない。才能というものはこちらの思惑とは関係なく、噴き出したいときに向こうから勝手に噴き出してきて、出すだけ出して枯渇したらそれで一巻の終わりである。

 

才能の次に、小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。

自分の持っている限られた量の才能を、必要な一点に集約して注ぎ込める能力。これがなければ、大事なことは何も達成できない。そしてこの力を有効に用いれば、才能の不足や偏在をある程度補うことができる。僕は普段、一日に三時間か四時間、朝のうちに集中して仕事をする。机に向かって、自分の書いているものだけに意識を傾倒する。ほかには何も考えない。ほかには何も見ない。思うのだが、たとえ豊かな才能があったとしても、いくら頭の中に小説的アイデアが充ち満ちていたとしても、もし(たとえば)虫歯がひどく痛み続けていたら、その作家はたぶん何も書けないのではないか。

 

集中力の次に必要なものは持続力だ。

一日に三時間か四時間、意識を集中して執筆できたとしても、一週間続けたら疲れ果ててしまいましたというのでは、長い作品は書けない。日々の集中を、半年も一年も二年も継続して維持できる力が、小説家には-少なくとも長編小説を志す作家には-求められる。呼吸法にたとえてみよう。集中することがただじっと深く息を詰める作業であるとすれば、持続することは息を詰めながら、それと同時に、静かにゆっくりと呼吸していくコツを覚える作業である。その両方の呼吸のバランスがとれていないと、長年にわたってプロとして小説を書き続けることはむつかしい。呼吸を止めつつ、呼吸を続けること。

 

このような能力(集中力と持続力)はありがたいことに才能の場合とは違って、トレーニングによって後天的に獲得し、その素質を向上させていくことができる。毎日机の前に座り、意識を一点に注ぎ込む訓練を続けていれば、集中力と持続力は自然に身についてくる。これは前に書いた筋肉の調教作業に似ている。日々休まずに書き続け、意識を集中して仕事をすることが、自分という人間にとって必要なことなのだという情報を身体システムに継続して送り込み、しっかりと覚え込ませるわけだ。そして少しずつその限界値を押し上げていく。

(中略)

これは日々ジョギングを続けることによって、筋肉を強化し、ランナーとしての体型を作り上げていくのと同じ種類の作業である。刺激し、持続する。刺激し、持続する。この作業にはもちろん我慢が必要である。しかしそれだけの見返りはある。

『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹

準備がすべて

1月 11, 2017

「私はどんな事でも、成功は、準備がすべてだと思います。勝つためには、準備をしなければなりません。」

 

「基本的には、想定できない状況というものは、ありません。

もし予想と大きく異なる状況になったとしたら、想定の仕方が間違っていたのです。正しい想定と、十分な準備、これが出来ていれば、クリアできない状況などないのです。

そのためには、データなど確かな根拠をもとに、客観視することが必要です。そして本番に近い状況を作り、熱意ある練習を繰り返さなければなりません。

準備ではもう1つ大事なことがあります。それは想定以上のものを準備することです。

たとえば、スクラムだと、次の試合相手に必要なものを上回る強度で練習を重ねます。

これは保険をかけるだけでなく、心理的な効果があります。

想定以上の練習をしておくと、実践では多少楽に感じられます。つまり相手に対して、心理的に優位に立てるのです。

成功は準備がすべてだと言っても過言ではありません。」

『ハードワーク』 エディー・ジョーンズ

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身体が本来持つ能力を取り戻すためにやるべき4つのこと

1月 3, 2017

年始で丁度良い休養をはさみ、心機一転でトレーニング、身体作りに取り組まれる方も多いと思います。

せっかくやるのであれば、身体が本来持つ機能、能力を効率よく、なおかつ最大限に引き出せたほうが良いのですが、どこから手をつけたらよいでしょうか。

 

先に結論を書いてしまうと、答えは”日常生活の中”にあります。

 

身体が本来持つ機能、能力を使うためには、”真っ直ぐ立つ、歩く、正しい呼吸をする”など、日常生活でおざなりにすることが多い、これらのことを意識的に行うことです。

当たり前の中に大切なことが沢山隠れていますので、以下で確認していってみましょう。

 

① 重心

当たり前ですが、何も負荷をかけていない状態で真っ直ぐ立てていなければ、トレーニングをやればやるほど歪むorどんどん歪みがひどくなっていくのは当然です。怪我します。

ですので、

・足の指がまっすぐか、上向きや下向きになっていないか、前方を向いているか、重なりあっていないか。
・足の指まで意識がいっているか、などを確認し、

・歪んでいる場合はストレッチ、マッサージ、モビリゼーション、足底板(インソール)を使って可能な限り戻す。

などを行います。

 

② 呼吸

効率の良い呼吸が出来ている人は動作中のブレも少ないですし、正しい骨格配列でトレーニング出来ていることが多いです。

・胸腔内圧を高める=胸郭の安定=肩関節、肩甲帯の安定
・腹腔内圧を高める=腰部の安定=股関節、骨盤帯の安定

どの動作においても*胸腹式呼吸が出来るように。

 

「*胸腹式呼吸とは: 胸部および腹部が同じタイミングで吸気時に拡張し、呼気時に縮小する。横隔膜呼吸を用いた呼吸運動の促通にて、呼気終末における胸郭運動を十分なものにできる。

横隔膜の適切な収縮と弛緩を繰り返すことで、zone of apposition(横隔膜の胸郭内面と接している部分)の可動性を確保し、胸郭の復元力を利用した胸腹式呼吸ができる。」

参考『胸郭運動システムの再建法 -呼吸運動再構築理論に基づく評価と治療』柿崎藤泰

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③ 正しい姿勢で歩く

①と②を意識した状態で歩けば、負荷はかけずとも、自分の体重で歪みを矯正することが出来ます。

 

④筋バランス

①②③を可能な限り意識しておけば、大抵整ってくるもんですが、

・日常生活の中でのクセや(スマホやパソコン時の不良姿勢など)
・仕事で持続的に同じ動作ばかり取り続ける(職業病的なこと))
・歪んだままの状態でのトレーニング

などで、筋肉同士のバランスが悪くなると、うまくいかなくなりますので、前回の「筋バランスの改善→強みの強化、弱点部位の改善、シンメトリーの改善、怪我の予防」でも述べた、全体のバランスを調律していきます。

・優位、短縮しやすい筋 ⇔ 延長、弱化しやすい部位の組み合わせ例。

僧帽筋上部・肩甲挙筋 ⇔ 広背筋

脊柱起立筋・梨状筋 ⇔ 腹筋群

股関節内転筋群 ⇔ 中臀筋

ハム ⇔ 四頭

腸腰筋・大腿筋膜張筋 ⇔ 大殿筋

*構造的な問題でなければ、たいていは優位、短縮しやすい筋はストレッチをかけ、延長、弱化しやすい筋に収縮をかけてやると、元に戻ります。逆をしないようにだけ注意してください。

参考『姿勢の教科書』竹井仁

 

●まとめ

①②③は日中ずっと意識できるものですし、トレーニング中だと更に意識することが可能になります。

身体のどこかに持続的かつ集中的な負荷がかかり続けている状態は、力学的に安定していると言えませんし、このような状態では解剖学的にも生理学的、心理学的にもにも本来持つ能力を発揮できる状態とは言いがたいものがあります。

日常生活レベルで、矯正できたり、歪みの原因を最小限に抑えられたら、より質の高いトレーニングに繋がっていくというものではないでしょうか。

年始からトレーニングサイクルを組んでいる人は、まだそこまで強度をあげていないタイミングで、身体も元に戻しやすいと思いますので、今後のトレーニングの効率を上げると思って、是非試してみてください。

今年も一年宜しくお願い致します。

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2017!

1月 1, 2017

明けましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い致します。

 

初詣ついでにおみくじを買ってみたんですが、末吉でしたw。

「此歌は、物事に足らはぬ事ありとも 月に満欠ある如く、その身を慎めば、月が照らすが如く、よき事来り栄えむとなり」

 

結構ええこと書いてありますね。

肉体も精神も中心軸を失わないように前進していきたいところです。

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相反するもののバランス

12月 31, 2016

「日常と非日常、あるいは科学と非科学、効率と非効率。監督就任以来、こうした相反するもののバランスを取りながら強化を進めてきました。

科学的データに基づき、効率よく練習を進めていく一方で、誰も思いつかないような発想を取り入れ、傍目にはどう見ても意味がなさそうな非科学的なことも必要です。当たり前ですが、柔道は人間がやっているのですから、どんなことが、誰に、どう効果があり、影響があるかなと、やってみなければわかりません。

そうした、やってみなければわからないことを、さまざま試しながら突き詰め、勝率を高めていくのがスポーツであり、我々がやっている選手強化なのではないかと思います。

何事も進化するためには変化が必要であり、変化するには新たな挑戦が必要です。失敗を恐れていては何も出来ません。人間の成長というものは、失敗と共にあるのだと思います。

人間は複雑で可能性を秘めた生き物だと思います。ですから、その可能性が0.0001パーセントしかなかったとしても、私はその0.0001パーセントにかけたいと思っています。」

『改革』 井上康生 p214より

年末年始、読む本を探している方は是非。

柔道のみならず、すべてに通ずるものがあると思います。

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遠くまで旅する部屋

12月 26, 2016

「僕の小説が語ろうとしていることは、ある程度簡単に要約できると思います。

それは「あらゆる人間はこの生涯において何かひとつ、大事なものを探し求めているが、それを見つけることのできる人は多くない。そして運良くそれが見つかったとしても、実際に見つけられたものは、多くの場合致命的に損なわれてしまっている。

にもかかわらず、我々はそれを探し求め続けなくてはならない。そうしなければ生きている意味そのものがなくなってしまうから」ということです。

 

これは−僕は思うのですが−世界中どこだって基本的には同じことです。日本だって、中国だって、アメリカだって、アルゼンチンだって、イスタンブールだって、チュニスだって、どこにいたところで、僕らが生きていることの原理というものはそんなに変わりはしない。

だからこそ我々は場所や人種や言葉の違いを越えて、物語を−もちろんその物語がうまく書けていればということですが−同じような気持ちで共有することができるわけです。」

『村上春樹 雑文集』

イチローが野球少年に語ったこと

12月 23, 2016

「みなさん、こんにちは!(声が)小さい…。こんにちは!

マイアミ・マーリンズのイチローです。ここにいる3チームのみんな、本当におめでとう。199チームの中から、3チームに残ったこと、勝ち上がったこと、本当に凄いと思います。僕は5チームの中で今年も3位でした。

今年の僕がみんなにかけてあげられる言葉を少し探してみました。今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。

人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。頑張るとしたら自分の限界…自分の限界って自分で分かるよね。その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。

みんなが今、ボクを目の前にして…日本のプロ野球で何年かやってアメリカに行って16年終わったんだけども、そういう目に見える結果を残したからそんなふうに言えるんじゃないかって思っているかもしれないけど、それは全く違っていて、僕もみんなと同じように野球少年だったし、ここに今日来てくれた関根選手もみんなと同じ。しかも彼は毎年、1回戦負けの選手でした。ね? みんなの方が成績がいいんだよ。現段階では。

彼もきっと人との比較ではなくて、自分の中でちょっとだけ頑張った。そのことを続けていくと、将来、思ってもいなかった自分になっている。と僕は思うし、実際、僕だってメジャーリーガーになれると思っていなかったし、アメリカで3000本打てるなんてことは全く想像が当時できなかったんだけど、今言ったように、自分の中でちょっとだけ頑張ってきた。それを重ねてきたことで、今現在(の自分)になれたと実感しているので、今日はこの言葉をみんなに伝えたいと思います。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161223-00010008-fullcount-base