Archive for the ‘思考の時間’ Category

常に最先端を探求

12月 6, 2017

―次の目標となるタイトル100期について

 最近は非常にたくさんの強い若手棋士が台頭してきていて、自分自身も結構厳しい状況にあると思っています。タイトル戦の舞台に出るからには、自分なりにいい状態で、コンディションを作って来年以降も頑張っていけたらいいなと思っています。

―47歳という年齢について

 ここ最近は将棋そのものも内容というものが大きく変わってきているので、それについていくとか、理解していくのが難しくなってきているのが、実情としてあります。ただ、若くて研究熱心な人たちの棋譜とかを勉強しながら、いいところを取り入れていかなくてはいけないなと感じることが、ここ1、2年非常に多いです。

―年齢による体力について

 実感として、1局の対局をすることに関しては、昔も今も変わりはないんですが、1年間で60局、70局とたくさんの局数をこなして、全体的に高いパフォーマンスを保てるかというと、そこは難しくなっていると思います。それがこれから先の課題だと思います。

―将棋の本質について

 将棋の世界は、基本的に伝統、長い歴史がある世界ですが、盤上で起こっているのはテクノロジーの世界。日進月歩でどんどん進んでいます。過去の実績で勝てたといっても、これから先に何か盤上の上で意味があるかと言われれば、あまり意味がなくて。常に最先端を探求していくという思いでいます。

羽生善治

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身体を調律して本来のメカニズムに戻す

10月 30, 2017

長い目で見て、怪我や痛みに悩まされることなく、疲労を溜めにくい身体作りをするためには、

日常生活やトレーニング時における、すべての動作(運動)において、主動筋、協力筋、固定筋、拮抗筋がバランスよく適切に働いている」必要があります。

このバランスが崩れてくると、怪我をするor過緊張や痛みに悩まされる→かばう→更にバランスが悪くなる→他の部位の調子まで悪くなる、なんていう負のスパイラルに陥りやすくなります。

 

 

結論から、先に書いてしまうと

①現在自分がどのような身体の状態で、どのような身体の使い方をしていて、どの部位がどういう状況にあるかを知ること。

②そして、それらを正確に評価した上で、適切な対策を立てて、実行すること

以上です。

 

 

もう少し具体的には

①代償動作の仕組みを知る。

●代償の定義: 生体が運動機能の不全を代償しようとして、本来のメカニズムとは異なった方法で行われる運動

 

例えば、

・前鋸筋が弱くなる→小胸筋による代償
・僧帽筋上部が弱くなる→菱形筋や頚、体幹の側屈による代償

・大胸筋鎖骨部と胸肋部が弱くなる→体幹の回旋筋、肩甲帯周囲筋群による代償
・肩甲下筋や広背筋が弱くなる→三角筋や体幹の回旋筋、三頭筋による代償

・三角筋後部が弱くなる→上腕二頭筋による代償
・三頭筋が弱くなる→前腕の重力を利用して代償

・内、外腹斜筋が弱くなる→大胸筋による代償
・中臀筋が弱くなる→体幹側屈筋、股関節屈筋による代償
・大腰筋、腸骨筋が弱くなる→縫工筋、大腿筋膜張筋による代償

・腓腹筋が弱くなる→長母趾屈筋、長趾屈筋、長腓骨筋、短腓骨筋による代償

などがあります。

*参考 『体表解剖と代償運動』 医歯薬出版株式会社 より

 

漢字だらけでややこしくなってしまいましたが、ザックリ見てみると、アウターの大きな筋肉がしっかり使えていないと、インナーや小さい筋肉に過重労働させてしまうイメージです。

理解して代償させているのであれば良いのですが(そもそも代償動作に良い悪いの意味はない。むしろ人間が本来持つ必要な適応能力の1つ。)、代償が5個、10個、20個と重なってくると、自分の意思で力を抜きたくても抜けなくなり、その結果、思うように身体をコントロールできなくなってしまいます。

 

こんな感じで代償に代償を重ねて、身体が訳分からない状態になってしまうと戻すのが相当やっかいになります(何本もの糸をあらゆる方向からぐちゃぐちゃに絡めて、それを一つ一つ解かなくては、元の状態に戻らないイメージ)。

戻さないとコントールが利かない状態が悪化し、全身を怪我予備群にしてしまうだけですし、とにかく辛いです。

 

 

②筋のファイアリングパターン(筋の発火パターン)を知る。

代償動作の流れですが、

●筋のファイアリングパターンとは: 関節の動きをもっとも効率的に行うための主動筋と協力筋の一連の筋収縮のこと。

 

よくあるファイアリングパターンの機能障害は

協力筋支配(synergistic dominance): 協力筋が主動筋にかわって主となり、動きを生み出すこと。

例えば、大殿筋が弱い→協力筋(大腿筋膜張筋、内転筋群、腰方形筋)がその弱さを補うため強くなる→正常な関節のアラインメントが崩れる→関節周辺の筋の正常な長さ-張力関係を更に変えていく。

 

拮抗抑制(antagonist inhibition): 硬くなった筋が拮抗筋に対して、神経を刺激しにくくなるため拮抗筋の活動が減ること。

例えば、大腰筋が硬くなると、その反対側の大殿筋の動きが抑制される。

などがあります。

*参考 『Sports & Exercise Massage 2nd Edition -Comprehensive Care for Athletics, Fitness, & Rehabilitation』 Sandy Fritz著 より

ひとつの部位の関係性が崩れると、全身にその影響が波及していきます。一箇所崩れれば、全部おかしくなると言ってもよいぐらいです。

 

 

③どうするか。

*「身体の状態を正確に評価する」:

何気にこの部分が一番難しいので、自分自身で客観的に姿勢や動きを確認できない場合は友人やトレーナーに動きを見てもらっても良いですし、撮影可能な場所であれば、撮影して、動作解析してみるのも良いと思います。この評価を間違ってしまうと、その後の対策やプログラムもすべて間違ったものになります。

 

*「適切な対策を立てる」:

・短縮して短くなっている筋肉→ストレッチ、マッサージ
・伸張して弱くなっている筋肉→負荷をかけて収縮させる
・連動性が損なわれている場合→意識、イメージできるところまで負荷を落とす。基本的に、正常な動きでは、活動するのは主動筋→固定筋→協力筋の順番です。

 

容易なものであれば、ある程度調整すれば解決すると思いますが、

身体の一連の流れには

・骨、関節、靭帯、腱などに問題がある場合
・内臓から筋肉に影響を与えている場合(内臓体性反射)
・骨格的な問題(自分自身の骨格に合わない種目や可動域で運動をやり込んで身体に負担をかける、など)
・血液循環の状態
・栄養的な影響

などもありますので、調整してもなかなか身体のコントロールが利かない、対象部位に効かないという方は、専門の方に当たってみてください。

2017/10/18: 脚

10月 18, 2017

・アブダクション ~フル
・アダクション ~59kg
・エクステンション ~フル
・STレッグカール ~フル

・バーベルバックランジ ~90kg
・バックスクワット ~80kg
・ハックスクワット ~130kg
・FMレッグカール ~11枚
・パワーマックス ~11kp20秒

なんとか身体は動かせていますが、まだまだ強度の高いトレーニングとはほど遠い感じです。

転倒してから二週間ちょい経つのですが、肘の擦過傷が結構深いみたいで、まだ肉芽組織が頑張っている状態です。

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一箇所でも故障すると、全身の連動性が如何に損なわれるかという事を痛感しています。

とほほ。

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【イチロー特集】【第一夜・43歳の衰えぬ肉体/第二夜・常識を超えた打撃】

9月 22, 2017

バースデイ 桐生祥秀

9月 21, 2017

シンプルさを保つことの難しさ

9月 20, 2017

「この打席まで4打数ヒットなし。追い上げムードにあったとはいえ、一か八かの正念場で見せたメンタル面の強さについて聞かれた指揮官は、こう語った。

「イチローはどんな打席でも同じなんだ。それこそが、彼がここまでに長きに渡って偉大である理由だと思う。状況は関係ない。彼は同じ方法でヒットを打つんだ。あそこまでヒットがなかったのは事実だけど、彼は自分のアプローチを変えなかった。実にシンプルなんだ。いつも同じ意識で打席に臨んでいるように見えるね」

 

1985年にはMVPに輝くなど名門ヤンキースのスーパースターだった指揮官も、イチローの流儀に心を打たれている様子だった。

「色々なプランもあるし、選手もそれぞれだが、みんなにはイチの域に達してもらいたい。どんな打席でも変わらない。スプリングトレーニングだろうが、開幕戦だろうが、10点差でリードしていても、されていても、ギリギリの状況でもだ。シンプルさを保つことは難しいんだ。

そういうメンタリティでいれば、どんな打席でも変わらないメンタルでいられる。それがイチローを偉大たらしめるものなんだよ。殿堂入りする選手はいつでもいい打席を見せてくれる。状況は関係ないんだ」

イチローの勝負強さの根源を、指揮官はこう表現していた。」

『イチローを偉大たらしめるもの「シンプルさを保つこと」』
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170920-00010014-fullcount-base

シンプルであること

9月 19, 2017

Simple can be harder than complex. You have to work hard to get your thinking clean to make it simple. But it’s worth it in the end because once you get there, you can move mountains.

Steve Jobs (スティーブ・ジョブズ) -

シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。

コントロールできることとできないこと

9月 18, 2017

「自分がコントロールできることとできないことを分けて考えなければいけません。そして、コントロールできることについては、結果につなげるべく努力をします。

例えば、打席に入ってからは自分でコントロールできます。相手投手のどういうボールを待って、どう仕留めていくか。それは基本的に僕自身に決定権があります。いいバッティングができるよう、心も体もコントロールすべく努力できます。

でも、試合に出る、出ないを判断するのは監督であり、コーチです。僕に決定権はありませんから、これはもう仕方がないことです。割り切るしかありません」 

『信念を貫く』 松井秀喜

 

「コントロールできないものに気を病むのではなく、できることを精一杯やろう。 

絶対にコントロール不能なもの。それは人の心です。人の気持ちをコントロールしようとするほど、無意味なことはありません。例えば高い地位にいれば、色々な人に命令することができます。多くの人は命令に従うでしょう。しかし、行動で従ったからといって、気持ちまで従っているかどうかは分かりません。人の心はコントロールできないと思います。でも、コントロールはできずとも、動かすことはできるのではないかと思っています」 

例えば、スタンドからのブーイングがあります。観客が試合を見てどう思うかはコントロールできません。 しかし、彼らの心を動かすことはできます。全力でプレーをし、結果を残していれば、ブーイングは拍手に変わります。また逆に、もしも手を抜いてプレーしたら、拍手がブーイングに変わります」 

『不動心』  松井秀喜

才能と集中力と持続力

9月 16, 2017

小説家としてインタビューを受けているときに、「小説家にとってもっとも重要な資質とは何ですか?」という質問をされることがある。

 

小説家にとってもっとも重要な資質は、言うまでもなく才能である。

文学的才能がまったくなければ、どれだけ熱心に努力しても小説家にはなれないだろう。これは必要な資質というよりはむしろ前提条件だ。燃料がまったくなければ、どんな立派な自動車も走り出さない。しかし才能の問題点は、その量や質がほどんどの場合、持ち主にはうまくコントロールできないところにある。量が足りないからちょっと増量したいなと思っても、節約して小出しにして出来るだけ長く使おうと思っても、そう都合良くはいかない。才能というものはこちらの思惑とは関係なく、噴き出したいときに向こうから勝手に噴き出してきて、出すだけ出して枯渇したらそれで一巻の終わりである。

 

才能の次に、小説家にとって何が重要な資質かと問われれば、迷うことなく集中力をあげる。

自分の持っている限られた量の才能を、必要な一点に集約して注ぎ込める能力。これがなければ、大事なことは何も達成できない。そしてこの力を有効に用いれば、才能の不足や偏在をある程度補うことができる。僕は普段、一日に三時間か四時間、朝のうちに集中して仕事をする。机に向かって、自分の書いているものだけに意識を傾倒する。ほかには何も考えない。ほかには何も見ない。思うのだが、たとえ豊かな才能があったとしても、いくら頭の中に小説的アイデアが充ち満ちていたとしても、もし(たとえば)虫歯がひどく痛み続けていたら、その作家はたぶん何も書けないのではないか。

 

集中力の次に必要なものは持続力だ。

一日に三時間か四時間、意識を集中して執筆できたとしても、一週間続けたら疲れ果ててしまいましたというのでは、長い作品は書けない。日々の集中を、半年も一年も二年も継続して維持できる力が、小説家には-少なくとも長編小説を志す作家には-求められる。呼吸法にたとえてみよう。集中することがただじっと深く息を詰める作業であるとすれば、持続することは息を詰めながら、それと同時に、静かにゆっくりと呼吸していくコツを覚える作業である。その両方の呼吸のバランスがとれていないと、長年にわたってプロとして小説を書き続けることはむつかしい。呼吸を止めつつ、呼吸を続けること。

このような能力(集中力と持続力)はありがたいことに才能の場合とは違って、トレーニングによって後天的に獲得し、その素質を向上させていくことができる。毎日机の前に座り、意識を一点に注ぎ込む訓練を続けていれば、集中力と持続力は自然に身についてくる。これは前に書いた筋肉の調教作業に似ている。日々休まずに書き続け、意識を集中して仕事をすることが、自分という人間にとって必要なことなのだという情報を身体システムに継続して送り込み、しっかりと覚え込ませるわけだ。そして少しずつその限界値を押し上げていく。

(中略)

これは日々ジョギングを続けることによって、筋肉を強化し、ランナーとしての体型を作り上げていくのと同じ種類の作業である。刺激し、持続する。刺激し、持続する。この作業にはもちろん我慢が必要である。しかしそれだけの見返りはある。

『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹

 

むむむ、筋肉作りも同じことではないか。

条件はみんな同じ

9月 15, 2017

「条件はみんな同じなんだ。故障した飛行機に乗り合わせたみたいにさ。もちろん運の強いのもいりゃ運の悪いものもいる。タフなのもいりゃ弱いのもいる、金持ちもいりゃ貧乏人もいる。だけどね、人並み外れた強さを持ったやつなんて誰もいないんだ。

みんな同じさ。何かを持ってるやつはいつか失くすんじゃないかとビクついてるし、何も持ってないやつは永遠に何ももてないんじゃないんじゃないかと心配してる。

みんな同じさ。だから早くそれに気づいた人間がほんの少しでも強くなろうって努力するべきなんだ。振りをするだけでもいい。そうだろ? 強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ。」  

『風の歌を聴け』 村上春樹

イチローが野球少年に語ったこと

9月 13, 2017

「みなさん、こんにちは!(声が)小さい…。こんにちは!

マイアミ・マーリンズのイチローです。ここにいる3チームのみんな、本当におめでとう。199チームの中から、3チームに残ったこと、勝ち上がったこと、本当に凄いと思います。僕は5チームの中で今年も3位でした。

今年の僕がみんなにかけてあげられる言葉を少し探してみました。今年メジャーリーグで3000というヒットを達成することができました。こういうことがあると、たくさんの人から褒めてもらえます。そして、イチローは人の2倍も3倍も頑張っていると言う人が結構います。でも、そんなことは全くありません。

人の2倍とか3倍頑張ることってできないよね。みんなも頑張っているからわかると思うんだけど。頑張るとしたら自分の限界…自分の限界って自分で分かるよね。その時に自分の中でもう少しだけ頑張ってみる。ということを重ねていってほしいなというふうに思います。

 

みんなが今、ボクを目の前にして…日本のプロ野球で何年かやってアメリカに行って16年終わったんだけども、そういう目に見える結果を残したからそんなふうに言えるんじゃないかって思っているかもしれないけど、それは全く違っていて、僕もみんなと同じように野球少年だったし、ここに今日来てくれた関根選手もみんなと同じ。しかも彼は毎年、1回戦負けの選手でした。ね? みんなの方が成績がいいんだよ。現段階では。

彼もきっと人との比較ではなくて、自分の中でちょっとだけ頑張った。そのことを続けていくと、将来、思ってもいなかった自分になっている。と僕は思うし、実際、僕だってメジャーリーガーになれると思っていなかったし、アメリカで3000本打てるなんてことは全く想像が当時できなかったんだけど、今言ったように、自分の中でちょっとだけ頑張ってきた。それを重ねてきたことで、今現在(の自分)になれたと実感しているので、今日はこの言葉をみんなに伝えたいと思います。」

http://number.bunshun.jp/articles/-/827372?page=2

世界中どこだって基本的には同じこと

9月 12, 2017

「僕の小説が語ろうとしていることは、ある程度簡単に要約できると思います。

それは「あらゆる人間はこの生涯において何かひとつ、大事なものを探し求めているが、それを見つけることのできる人は多くない。そして運良くそれが見つかったとしても、実際に見つけられたものは、多くの場合致命的に損なわれてしまっている。

にもかかわらず、我々はそれを探し求め続けなくてはならない。そうしなければ生きている意味そのものがなくなってしまうから」ということです。

 

これは−僕は思うのですが−世界中どこだって基本的には同じことです。日本だって、中国だって、アメリカだって、アルゼンチンだって、イスタンブールだって、チュニスだって、どこにいたところで、僕らが生きていることの原理というものはそんなに変わりはしない。

だからこそ我々は場所や人種や言葉の違いを越えて、物語を−もちろんその物語がうまく書けていればということですが−同じような気持ちで共有することができるわけです。」

『村上春樹 雑文集』

痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)

8月 21, 2017

「あるときパリのホテルの部屋で寝ころんで、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙を読んでいたら、マラソン・ランナーの特集記事がたまたま載っていた。

何人もの有名なマラソン・ランナーにインタビューして、彼らがレースの途中で、自らを叱咤激励するためにどんなマントラを頭の中で唱えているか、という質問をしていた。なかなか興味深い企画である。

それを読むと、みんな本当にいろんなことを考えながら、42.195キロを走っているのだなあと感心してしまう。それだけフル・マラソンというのは過酷な競技なのだ。マントラでも唱えないことにはやっていけない。

その中に一人、兄(その人もランナー)に教わった文句を、走り始めて以来ずっと、レース中に頭の中で反芻しているというランナーがいた。

Pain is inevitable. Suffering is optional.

それが彼のマントラだった。

正確なニュアンスは日本語に訳しにくいのだが、あえてごく簡単に訳せば、「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」ということになる。たとえば走っていて「ああ、きつい、もう駄目だ」と思ったとして、「きつい」というのは避けようのない事実だが、「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられていることである。

この言葉は、マラソンという競技のいちばん大事な部分を簡潔に要約していると思う。」

『走ることについて語るときに僕の語ること』 村上春樹

 

マラソンもウエイトトレーニングも(その他のことも?)、根幹の部分って同じじゃないかなと思います。

最近のトレーニング構成

8月 12, 2017

①栄養補給とトレーニングの準備:10分

②ウォームアップ:5~10分(以前はトレッドミルでウォーキング→ジョグ→ランでしたが、最近はパワーマックス1kpで流し。)
③ストレッチ&調整:10分

④トレーニング:60~90分

⑤クールダウン:5~10分(アップと同様に。)
⑥ストレッチ&調整:10分

②~⑥の合計で90分から130分程度。

時間に余裕を持って行えるようにはしているのですが、スケジュール上どうしてもまとまった時間が取れない時は、優先順位を決めて、全部巻きで1時間以内で周ることもあります。

質を高めるには、トレーニングの構成だけでなく、何気に②③⑤⑥が重要なんですよね~。

さて、かばんに何を入れようか

8月 3, 2017

Q:人生なんてガラクタだと最近思います。親に言われるから勉強をし、人から嫌われたないために世間体を気にし、結局僕って何?人生って何?と最近つくづく思います。思春期だからなどという問題ではありません。春樹さんは人生をどう捉えていますか?(レンポン、男性、17歳、高校生)

 

「とてもむずかしい質問です。僕は基本的に、人生とはただの容れ物だと思っています。空っぽのかばんみたいなものです。そこに何を入れていくか(何を入れていかないか)はあくまで本人次第です。

だから「容れ物とは何か?」みたいなことを考え込むよりは、「そこに何を入れるか?」ということを考えていった方がいいと思います。

 

勉強なんていらないやと思えば、勉強なんてかばんに入れなければいいし、世間体なんてかばんに入れなければいい。でもそこまでするのもけっこう面倒かも、と思えば、「最低限の勉強と世間体」といちおうお義理に入れておいて、あとは適当にやっていけばいいんです。

よく探せば、きみのまわりに、きみのかばんに入れたくなるような素敵なものがいくつか見つかるはずです。探してください。

繰り返すようだけど、大事なのは容れ物じゃなくて、中身です。「人生とは何か?」みたいなことは、そんなに真剣に考えてもしょうがないと僕は思うんだけどね。コンテンツのことを考えよう。」

『村上さんのところ』  村上春樹

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